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研究室

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クボタが取り組む7つの研究室 「クボデジ・オーソリティ」

(6)デジタルロードセルの優位性[その2:メンテナンス性向上]

今回は、アナログロードセルと比較した場合のデジタルロードセル
の優位性のうち『メンテナンス性向上』の切り口から解説します。

デジタルロードセルの『メンテナンス性向上』という優位性は、
デジタルロードセルの”ロードセル単体でデジタル校正されている”
という基本特性から導き出されます。
下図は、ロードセルのライフサイクルにおけるメンテナンス性を図示
したものです。





ステップ毎に見ていきましょう。


【①据付作業時】
デジタルロードセル自体が1/2000以内にデジタル校正済みです
ので、正しく設置すれば定格どおりの出力が得られます。
また、『定格入力調整』という方法によれば、分銅調整を行わない机
上計算による設定も可能です。


【②日常監視異常診断】
個々のデジタルロードセルの出力値が指示計でモニタリングできます
ので、日常監視はもちろんのこと、異常発生時にも、どのロードセル
に問題があるのか?などの診断が容易です。


【③交換作業時】
最大1/2000の誤差しか発生しないため、分銅調整をせずにすぐ
に計量を再開できます。ラインストップによる工程ロスを最小限に抑
えることが可能です。



一方、アナログロードセルの場合には、ロードセルの据付時や交換時
には分銅調整が必要になりますし、異常発生時にも故障したロードセ
ルを特定するためには和算箱を開けて個々のロードセル出力を計測し
なければなりません。

以上の比較からも、デジタルロードセルがそのライフサイクルの全般
にわたってメンテナンス性が良いということがお分かり頂けると思い
ます。

次回は、デジタルロードセルのコストメリットについて研究していき
ます。