今回は、アナログロードセルと比較した場合の、デジタル
ロードセルの優位性のうち「高精度」・「高信頼性」について
解説します。
デジタルロードセルの「高精度」・「高信頼性」という優位性
は、デジタルロードセルの次の3つの特性から導き出され
ます。
①ロードセル単体でデジタル校正されている
(定格出力=600,000カウント ※1)
※1:一部600,000カウント以下の型式もあります。
②温度センサー内蔵で、内部で自動温度補正演算を行う
③重量データを直接デジタル信号で出力する
アナログロードセルの場合には、アナログ校正(20mV/V)
されたロードセルから取り出したアナログ信号(微弱電圧値)
をケーブルを経由して重量指示計でデジタル変換するため、
(1)ロードセルと指示計やケーブルとの組合せ誤差が発生する
(2)各機器間の温度影響を受ける
(3)信号伝送中にケーブルにノイズが生じる可能性がある
などの誤差要因があるのに対し、デジタルロードセルの場
合には温度補正された重量データが直接デジタル信号で取
り出せるため、上記のような誤差要因が存在しません。
以下に、当社従来製品比の仕様対比表を示します。
デジタルロードセルが「高精度」・「高信頼性」と賞される
理由がお分かりいただけましたでしょうか?
次号では、デジタルロードセルのメンテナンス性について
研究していきます。