クボタはかりネットへようこそ!!はかりしれないはかりの話。愉快な仲間がお届けします

研究室

研究室

クボタが取り組む7つの研究室 「クボデジ・オーソリティ」

(7)デジタルロードセルの優位性[その3:コストメリット]

デジタルロードセルの優位性紹介シリーズの最終回は、
「コストメリット」についてお話しします。

デジタルロードセルとアナログロードセルと比較した場合、
次の3点のコストメリットが挙げられます。





個々に説明していきます。



①安価・コンパクトな指示計、和算箱の導入が可能!

  デジタルロードセルは、ロードセル自身において計量値の
  A/D(アナログ/デジタル)変換を行います。
  したがって、従来型のアナログロードセルのように指示計
  側には増幅、A/D変換回路が必要ありません。また、マ
  ルチロードセル接続の場合の偏置調整も指示計において実
  施できるため、従来のように和算箱において出力調整する
  必要がありません。

  その結果、デジタルロードセル接続用の指示計と和算箱に
  は安価・コンパクトなものを採用しています。
  クボタKS-C200シリーズ指示計やDJ-1和算箱は、
  従来品と比べて低価格・省スペースを実現しています。

  もちろんデジタルロードセル用の指示計には高機能のもの
  も取り揃えております。


②指示計1台で、最大8個のデジタルロードセルと接続可能!

  デジタルロードセルの接続方式には、
   ・シングルモード
   ・マルチモード
   ・マルチサテライト(M/S)モード
  の3通りがあります。

  このうちマルチサテライト(M/S)モードで8台接続にすると、
  8台のはかりを1台の指示計でコントロールできることになり、
  指示計の数が減る分、コストダウンになります。

  実際の使用例を下図に示します。





  この例では、8台のボビン計重機を1台の指示計で管理して
  おり、巻線の残重量を順次PCへ送っています。

  PCでは残量が少なくなると警報を出す仕組みです。
  従来、8台の指示計が必要でしたが、デジタルロードセルの
  場合には指示計1台で管理可能になりコストダウンを実現
  ました。

  (なお、このようないわゆる多連式にしますと、1対1接続
   の場合に比べて、PCとの通信速度が遅くなる場合がござ
   います。)


③据付工事費、メンテナンス費用の圧縮が可能!

  デジタルロードセルは、据付時や交換時の作業効率が高い
  という特長があります。
  実際の分銅を用いた校正を行わなくても、正しく据付けさ
  れれば実用レベル(1/1000程度)の精度確保が可能です
  ので、据付工事費や修理費の節減につながります。


以上3点のコストメリットからも、デジタルロードセルは設置から
保守メンテナンスを通じて、トータルコストダウンの実現にお役立
ちできる製品です。


これまで3回にわたり取り上げましたデジタルロードセルの優位性
については今月号でひとまず終わりです。

お付き合いいただきありがとうございました。