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研究室

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クボタが取り組む7つの研究室 「クボデジ・オーソリティ」

5ゲン主義について ~手元化と部品のユニット化~

これまで「工具」の取りやすさに関する改善事例を紹介し、作業スピードアップ
によるムダ取りをご紹介してきました。
必要なものを近くに置くことで、さまざまな動作に関するムダを減らすことが
できます。

今回ご紹介する、ロードセル配線職場では、まず「工具の手元化」という視点で、
作業台の改善を行いました。

ドクター・Nが紹介していた写真のように、1700mm幅の作業台が、600mm
幅まで小さくなり、作業者の”動き”を極小化させることができました。

また、1ヶ所の作業台をこのように改善することで、ラインの長さ全体を大幅
に短縮でき、結果として、工場内のライン本数が6本→3本になるなど、工場
建物内のスペースにゆとりも生まれ、完成品置き場や休憩場所など、有効利
用の提案も出てきました。

さらに、この職場では、作業台の改善に加え、組み付けする部品そのものの点
数が減らせないかの検討を行い、設計技術者を交え、相談しました。



写真は一部になりますが、数点に分かれていた部品を一つにまとめる事ができ
たので、この職場で行う部品組み付け作業で使用する部品の点数が
27点→12点になったことで、工数が半減。

また、協力会社からの部品購入価格も下がるなどの付随効果も得られ、上記の
「工具の手元化」と合わせると、1本のロードセル組み立てに関するアイドリン
グタイムを3分の1以下にすることができたのです。

はかりの心臓部であるロードセルは、はかりの精度維持を支える最も重要な要
素です。

その製造工程における合理化は、終わりのない改善課題と認識しています。