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研究室

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クボタが取り組む7つの研究室 「クボデジ・オーソリティ」

災害廃棄物を計量する超薄型トラックスケール

 災害廃棄物処理業務(気仙沼ブロック(南三陸処理区))で使用されて
いるクボタのトラックスケールは2台。前後に2台並んで設置されています。

     手前がNo.1トラックスケール、奥がNo.2トラックスケール

 機種は超薄型ピットレスタイプの7F1(ひょう量40t)です。下の
画像をご覧いただくと薄いことが分かると思います。
なお、この機種を選定した理由は2つあります。
 ①ベタ基礎の上に設置できるので基礎工事が簡単に済むため。
 ②敷き鉄板を使うことにより、据付工事の工期短縮ができるため。


 現地ではコンクリートのベタ基礎の上に敷き鉄板を設置し、その上に
トラックスケール(鋼板製スロープを含む)を据付けしました。そのため、
1日で2台のトラックスケールの据付けを完了させました。
 加えて、この処理場は期間限定の施設です。平成26年3月の期限が
到来すれば、すべての設備を解体撤去し、元の農地に戻す計画です。
据付けが簡便なこの機種は解体撤去も簡単なため選定しました。

    載台面が地面から274mm高さである超薄型7F1型

 では、実際のがれき処理のフローを見てみましょう。最初に選別前の
がれきを積載したトラックを計量します。

             トラックスケールで計量中

 続いて、機械などを使った一次選別を行い、乾燥させます。さらに
二次選別で細かく分別され、品目別の処理工程に送られます。
二次選別は人の手で入念に実施しており、大変な作業だそうです。
このように厳しく選別された土砂は洗浄され再生土に、コンクリートがら
やアスファルトがらは破砕、造粒され骨材に生まれ変わり、復興資材
として基礎土木工事に再利用されます。焼却される木くずも、その熱を
利用したバイオマス発電により、乾燥などに使う電力に活用されます。
この施設では、災害廃棄物を復興資材として可能な限り再利用することを
目指しています。

                         処理フロー

もちろん放射性物質のモニターのための放射能検知器(クボタ製作範囲外)
も備え付けされており、周辺環境への配慮も行っています。

               放射能検知器(手前)

 いまはまだ仮置き場にうず高く積み上げられているがれきの山ですが、
これらがすべて処理されるまで、クボタのトラックスケールは毎日毎日
計量を続けていくことでしょう。

           トラックスケールと背後の仮置き場