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研究室

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クボタが取り組む7つの研究室 「クボデジ・オーソリティ」

新検査規則とJISについて

平成12年に公布された検定検査規則の改定(以下、「新検
査規則」)の内容は、先月号でご説明の通り、精度等級の表
記、使用温度範囲、重量加速度などの技術基準が変更になっ
たものですが、これらは、JIS規格(JIS-B7611)を引用
しています。

新検査規則がJIS化された理由背景の一つは、技術の進歩
が早いため、法改正が手続き上のスピードでついていけない
という懸念からのようです。

このようにして、質量計のほかにも、タクシーメーター
(JIS D5609)、ガラス製体温計(JIS T4206)、
抵抗体温計(JIS T1140)など、次々とJISを引用
した特定計量器に関する基準が導入されました。

計量の標準化は、経済発展の基礎をなす重要な要素です。
世の中の進歩に遅れないよう整備していくことが大切ですし、
私ども計量器メーカーも、それに応じて製造技術を向上させ、
検査基準を厳しく運営管理していくことが社会の要求に応えて
いくことであると考えています。

検定検査規則の改訂により、技術基準が厳しくなったことで、例
えば、使用温度範囲の広範囲化や精度の長期安定性向上な
どの技術課題が生まれました。
法律で定められたことであり、世の中の流れであるとはいえ、
私どもメーカーでは、ロードセルの開発などいろいろと苦労が
あると思います。

クボタでは、デジタルロードセルを採用しておりますので、いく
つかのハードルは、比較的簡単に乗り越えることができました。

なお、本年より、小ひょう量タイプのはかりから順次、新検査規
則対応の製品に切り替えていく予定です。