クボタはかりネットへようこそ!!はかりしれないはかりの話。愉快な仲間がお届けします

研究室

研究室

クボタが取り組む7つの研究室 「クボデジ・オーソリティ」

完成品検査員の仕事

完成品検査員の仕事を説明する前に、「完成品検査」についておさらいして
おきましょう。

計量法では、取引・証明に使用できる「特定計量器」には『検定証印』が
付されていなければならないと定められています。そして、この検定に
合格する条件は、計量法の検定検査規則に定める性能・構造基準に
適合し、器差が同規則に定める検定公差内であることです。また、この
『検定』は官庁検査であり、検定合格を証する『検定証印』は検定官(公務員)
が刻印することになっています。

一方、クボタは平成6年にわが国で最初に計量法の指定製造事業者に指定
されていますので、自社検査に合格すれば国(都道府県)の『検定証印』と
同等の効力を有する『基準適合証印』を付すことを認められています。この
自社検査を『完成品検査』と称します。
  ※なお、『検定証印』と『基準適合証印』との違いについては → http://kubota-hakari.net/p.php/6/2/18/

さて、社内の完成検査員の仕事のはなしに戻りましょう。当社では、社内の
品質管理マニュアルで、完成品検査を行うことができるのは、その資格を与え
られた品質保証課のスタッフに限定しています。完成品検査員は、黒い腕章を
着用しており、製造課のスタッフと明確に区分けしています。製造課で組立て・
調整したはかりを品質保証課のスタッフが完成品検査を実施することで、特定
計量器の品質確保を図っています。

それでは、完成品検査員の検査の様子をいくつかご紹介します。

   ひょう量60kgの小型台はかりの完成品検査


   ひょう量2tの吊りはかりの完成品検査


   ひょう量300kgの中型台はかりの完成品検査

完成品検査員は、主として特定計量器の器差検査を行います。「器差」が、検定
検査規則が定める検定公差内であること、さらに「感じ」、「同一質量による
繰り返し」、「型式承認への適合性」等を厳しい眼でチェックします。なぜならば、
完成品検査は国(都道府県)が実施する検定と同じ重みがあるからです。

完成品検査に合格すると、定格銘版に「基準適合証印」が打刻され、取引・証明
に使用できる特定計量器が誕生します。

   基準適合証印

完成品検査員の「仕事の道具」としてあげられるのが、基準適合証印を打刻
する刻印です。平素から品質保証課において厳重に施錠保管されています。


   基準適合証印の刻印

完成品検査員の厳格な検査に合格した計量器だけが、今日もお客様のもとへ
出荷されていきます。

安心して取引・証明にご使用いただけるよう、完成品検査員は日々の研鑽を
重ねています。