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今月の特集

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【トピック】

フィーダの供給原理について

ふむふむ…。

あっ、ピュアウォッシャーだ!
なんだか勉強してるみたいだけど、何やってるの??

実は、クボタ計装の仲間になったのを機に、クボタ計装のいろんな製品について勉強しているところなんです。
はかりは身の周りにあるものなのでイメージしやすいのですが、フィーダなどあまり身近でない製品も多いので、学ぶことが多いですね。

うわぁ、感心だね!
そんなことなら博士たちにお願いすれば喜んで教えてくれると思うよ。

もちろんじゃ!
良い機会じゃから、今日はここでいろんな種類のフィーダについておさらいしておこうか。
では、クボデジ君、頼んだぞ。

まず、フィーダーは原料の供給方式により区別することができます。

クボタのフィーダラインアップには以下の4種類の供給方式があります。

①スクリュ式
 ⇒モータでスクリュを回転させて原料を切り出すタイプです。
  スクリュの本数により1軸式と2軸式があります。
  スクリュの形状を変更することで、様々な原料と流量に対応できます。
  2軸式は付着性のある原料にも対応できます。

  クボタ製品例:スクリュ式ウェイングフィーダ(1軸式)NXーS
  
  

②振動式
 ⇒振動フィーダで原料を供給するタイプです。
  ファイバを解繊させずにフィードすることが出来ます。

  クボタ製品例:振動式ウェイングフィーダCE-V
  


③ベルト式
 ⇒ベルトコンベアで原料を供給するタイプです。
  省スペースで大容量の原料を供給できます。

  クボタ製品例:ベルト式ウェイングフィーダB-WF
  


④ポンプ式
 ⇒液体をポンプで供給するタイプです。
  液体の粘度等の特性によってポンプの種類が変わります。

  クボタ製品例:ポンプ式ウェイングフィーダLWF
  


それぞれ供給する原料の種類等によって最適なものがあるので、用途に合わせて最適なものを選ぶ必要があります。

なるほど。原料の特性で選ぶ必要があるんですね。

さらに、運転の方式によっても2種類に大別できます。

 A)容積式
 B)重量式


「容積式フィーダ」はモータを設定した一定の回転数で回し、
スクリュで原料を供給するものです。

機構がシンプルなのが長所ですが、
パウダなど性状が不安定なもの
(空気を含んで見掛比重が変化しやすかったり、付着しやすい等)を
供給する場合、排出量がばらついてしまうのが欠点です。

「重量式」は、排出した原料の重量を計測し、
単位時間あたりの排出重量が常に一定になるように、
モータ速度を制御するものです。

それによって、原料の見掛比重の変化や、
原料付着によるスクリュの排出能力の低下といった要因にも追随し、
誤差を最小限にとどめる事ができます。

クボタが得意とするのは高精度な供給が可能な重量式じゃ。

重量式フィーダには、排出重量を検知するためのロードセルと、
運転を制御するコントローラが搭載されており、
以下のような構造になっておる。
(以下の構造はロスインウェイト方式です)

そしてこちらが重量式フィーダによる原料供給をグラフ化したものです。
横軸が時間で、縦軸が排出重量になっています。



ご覧の通り、原料の排出重量(WD)は、排出基準重量(Wr)と差が生じることがあります。



そこで、検知した排出重量と排出基準重量の偏差を埋めるよう
モータ速度を調整することで、
可能な限り排出重量を排出基準重量に近づけるよう制御するのです。

なるほど。
重量式はクボタのはかりメーカーとしての技術が活かされているんですね!

その通り!
それに加え、様々な原料の供給ノウハウと、
精密な制御機構が組み合わせによって、高性能なフィーダが実現するんじゃ。

クボタのフィーダが幅広い分野で、全国で1万台を超える納入実績があるのも、
確かな技術に支えられてこそ!

これからもクボタはより幅広いお客様の供給に合うフィーダの展開を広げていきます!
乞うご期待!!