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今月の特集

今月の特集

ドクター・Nのうんちく

クレーンスケールによる
個別重量計測積算方法の実施例 (SOLAS条約改正対応)

「7月1日から輸出コンテナの重量計測義務が厳格化されたことは
先月号でご紹介したのぅ。

 また重量計測方法については、2種類の方法が詳細に定められた
ことも説明したわい。

 今月は、その2種類のうちの一つ、

の実践例をご紹介しよう!

 個別重量計測積算方法では、コンテナ詰め(バンニング)された1本の
コンテナの重さを丸ごと計測するのではなく、詰め合わせする小口貨物や
梱包材の重量を個別に計測し、それらと空コンテナの重量を足し合わせて
コンテナ1本分の重量を算出する方法なのじゃよ。」

「取材協力いただいたのは、大阪市に本社がある協同運輸株式会社の
大正物流センターさま



こちらでは、クボタの輸出製品の取り扱いもお願いしています。
このたび、SOLAS条約対応のため、クレーンスケール(ひょう量5トン)
を導入いただきました。 」

「吊ってはかるのが便利なのかしら?」

「そうじゃな。。置いてはかる台はかりと、吊ってはかるクレーンスケール。
それぞれ特長があるので、最終的にはお客さまのご選択によるじゃろ。

クレーンスケールでは、台はかりの載台にのせにくい底面形状や載台
からはみ出す長尺モノなどの計量には便利じゃの。」


           輸出製品の計量前

「実際の計量の様子。上は輸出製品、下はその梱包材の計量シーンです。


              製品計量中


             梱包材計量中

「なるほどね。バラバラにはかるけど、梱包すれば重量は足し算に
なるわよね。」


            梱包完了

「1台ずつの梱包が完了すれば、バンニングじゃ。
空のコンテナに、すき間なく詰めるのが、アタマの使いどころなのじゃよ。」


            空のコンテナ


            バンニング中


            封 印
※こちらはインランドデポ(保税蔵置場)なので、ここでコンテナ重量が確定します。

「最後に、物流センター長さんにインタビューしました。

『やはりクレーンスケールを導入してよかったですね。
一口に製品重量といっても、複数の数字があるんですよ。物流マスターに
登録してある計算上の重量値、製品プレートに刻印されている仕様上の
重量値、実際に計量した重量値など・・・。これらがすべて違うんです。
オプション品の有無や、タンクに入っている燃料の量でも重さは変わるし、
さらにはコンテナ内で製品をラッシング(固定)するための大量の梱包材
の重さが加わります。特定計量器(検定品)のはかりで計測しておけば、
安心ですね。輸出製品1台分の重量に誤差があれば、それを何台も詰め
込んだコンテナ1本では大きな誤差になります。正確な重量値を計測し、
申告することで、輸出コンテナの海上輸送の安全確保につながることを
望みます。』




協同運輸株式会社様、取材協力ありがとうございました。」