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今月の特集

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ドクター・Nのうんちく

【7月1日施行】 SOLAS条約改正にともなうコンテナ重量計測義務の厳格化について

「最初にショッキングな画像だけど、平成25年6月にインド洋沖で発生した
大型コンテナ船折損事故の様子を紹介します。


       国土交通省 海事局のプレス発表資料より

この船はバハマ船籍ではあるものの、その建造、検査、運航をすべて日本
で行ったため、わが国の海運業界に与えた衝撃は大きかった。

結局この船は、前後真っ二つに破断し、コンテナとともに沈没してしまった。
(乗組員26名は全員救助された) 」

「何が事故の原因だったのかしら?」

「国が設置した検討委員会では、本件事故の推定原因は船体強度不足
とされたのじゃ。しかし、コンテナ船の横転、転覆事故はほかでも発生し、
それらの原因となりかねないコンテナの荷崩れ事故は多発しておるの
じゃな。そこで今回の条約改正となったのじゃ。」

「もともと、SOLAS条約(海上人命安全条約)はコンテナ重量の計測義務
を定めていたんだ。でも、重量の誤申告に起因すると思われる荷崩れ事故が
なくならないので、このほどの改正で コンテナ重量の確定方法等 が詳細に
規定されたわけです。」

※同条約の英語名称は、
The International Convention for the Safety of Life at Seaなので、
頭文字をとってSOLAS条約と略称されます。

「詳細に・・・って、どんだけ~ぇ?」

「多くの関連法令が改正され、2通りの重量計測方法が詳細に定め
られたのじゃ。
 
  

  
 
 詳しい説明は別のページに譲るがのぅ・・・。 」

 ※詳しい説明をしているページは、このコラムの最後に紹介します。

「で、でも、計量器は、はかれさえすれば何でもイイんでしょう?」

「いやいや、使用できる計量器は、法令で限定されておるぞ!」

「ええーーっ。でも、ずいぶん先のはなしよね。」

「いやいや、7月1日船積み分から 改正法が適用されるのじゃ!」

「もうすぐじゃない! でも義務が課されるのは、専門の取扱い業者さん
だけじゃないの?」

「いやいや、コンテナ重量の計測義務が課されるのは、荷送人(船社が
発行する船荷証券(B/L)に荷送人として記載される者)
なのじゃよ。
決して、輸出梱包業者、貨物利用運送事業者(フォワーダ)、海貨業者(乙仲)
などの専門会社には限られない。輸出製品を製造しているメーカーも対象に
なるのじゃ。」

「たーいへん! 国への届けは?」

「ふぉ・ふぉ・ふぉ、もちろん必要じゃ。
コンテナ重量情報の確定を行う者は、国土交通省への届出又は登録
行い、業務手順書の備置等体制を整備しなければならんのじゃ。」

「ど、どーしたらいいのー??」

「まずは、コチラのサイトをチェックするのじゃ!」

  

   ここをクリック ⇒ http://www.keisoku.kubota.ne.jp/solas/index.html