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今月の特集

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ドクター・Nのうんちく

耐圧防爆型デジタルロードセル CD1-EXシリーズが適応するガス・蒸気の範囲が広がりました

「これまでのバックナンバーでも『防爆等級』に関して何度か
 取り上げてきたわぃ。

 ■ 爆発性ガス・蒸気の種類と防爆電気機器の種類について
    http://www.kubota-hakari.net/p.php/6/2/137/

 ■ 防爆構造規格の改正について
    http://www.kubota-hakari.net/p.php/6/2/63/

 今回は、耐圧防爆型D-LC、CD1-EX の防爆等級が変わり、
 適応するガス・蒸気の範囲が拡大したことを紹介する。」

「対象機種は、CD1-EXシリーズ。」

 
     ロードセル単体 CD1-EXシリーズ

 
    CD1-EXを組み込んだロードセルユニット
         LU-BD-EXシリーズ

「当該機種は、平成24年のモデルチェンジで防爆等級が
 以下のように変わっておる。遅ればせながら、ご紹介じゃ。

 (変更前) Ex d ⅡB T4
 (変更後) Ex d ⅡC T6           」

「んで、いわゆる労検の合格証がコチラ。
 ハッキリ『ⅡCT6』って書いてあるでしょ。」

『ⅡBT4』『ⅡCT6』では、適応する爆発性のガス・蒸気の
 範囲が異なるのじゃよ。

 下の表を見てほしい。
 濃い褐色で網掛けした部分が『ⅡBT4』がカバーする範囲じゃ。 
 表のなかの、水素、アセチレン、亜硝酸エチルなどには対応できない
 ことが分かる。
 
 一方、『ⅡCT6』なら、この表のすべてのガス・蒸気に対応できる
 のじゃよ。」

 

「水素にも対応していることから、『水素防爆』と呼ぶことも
 あるのさ。

 でも、注意しなければならないことがあります。CD1-EXシリーズ
 は、確かに『ガス・蒸気の分類』では水素に対応しているよ。
 ただし、耐圧防爆構造(記号d)なので、『危険場所の分類』では、
 特別危険場所(旧0種場所)には対応していません。
 例えば、ガスが充満した容器内部は特別危険場所に該当します。
 したがって、水素には対応していても、水素が充満した容器内部
 での使用はできません。この点は充分ご注意くださいね。」