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教えて!ドクター・N
「耐圧防爆型の液体充填機、TQR-20S が適応する充填容器の種類が
広がったのじゃ。従来の『一斗缶』(いっとかん)に加え、『ペール缶』にも
オプション対応した。
一斗缶とは、正式名称を18リットル缶という角缶(JISZ1602)のことで
あり、ペール缶とは18~20リットル用の丸缶(JISZ1620)のことじゃ。」
「容器の天板が全面開口する天ふたとなっている場合は問題ない
ですが、通常は天板の端のほうに小さな缶口が設けられている
容器が多いですね。
この缶口の位置と、充填ノズルの位置をピッタリ合わせなければ、
液体がこぼれてしまいます・・・。一斗缶の場合は、四角い形状から
比較的缶口の位置合わせが簡単であるのに対し、ペール缶は丸い
のでそれが難しいという違いがあります。
これを解決し、ペール缶に対応するオプションを準備したのですよ。
あ、申し遅れましたが、つめる君です。何年ぶりかの登場です。
液体充填機の話題のとき、忘れた頃にでてくるレアキャラです。」
「ご苦労さん、つるめ君。ぢゃなかった、つめる君。わしもキミのこと
忘れるくらいじゃ。
では、ここでTQR-20Sのセールスポイントを改めてご説明し、
その後にペール缶対応オプションについて紹介しよう。
TQR-20Sの外観じゃ。」
フリーコンベヤはオプションです。写真右のコンベヤから空缶投入、左のコンベヤに実入り缶搬出
「TQR-20Sの最大の特長は、
です。容器がぐるっと一周して戻ってくるので縦横各1mのスペースだけ。
(コンベヤ部を除く)また、あらかじめキャップをストッカーにセットしておけば、
充填作業者が行う作業は次の2つだけです。
1)空容器の投入
2)実入り容器の取り出し
」
「うむ。じゃから充填作業者は、充填装置の前で拘束されることが
ない。
他の作業を併行して進めることができるし、キャップ打ち込みなど
の単純作業から解放され、また充填ノズルの前で臭気にさらされ
続けることもなくなるのじゃ。
容器の搬入出だけを手作業で実施すれば、あとは自動で タイマー
による予備充填 → 質量計による正確な本充填 → 打ち込み式
キャップの挿入が終わるので、半自動と全自動の間という意味で
3/4自動と称しておる。4分の3、すなわち ThreeQuarteR が
型式名の由来じゃよ。」
「では次に ペール缶対応オプションについて紹介します。
2つのユニットを取り付けるだけの簡単オプションです。
ペール缶の缶口と充填ノズルの位置合わせは、載台ローラ固定台上の
ストッパプレートを調節して行います。缶口の位置は目視により手動で
微調整します。
このオプションを着脱することにより、ペール缶にも一斗缶にも対応
することができます。(※注)」
(※注)
ペール缶は半自動充填のみの対応です。缶の引き込み、払い出し、
キャッパ打ち込みは非対応となりますので、ご注意ください。
「その他の特長
車輪付きなので、ごろごろ押してタンクの直下まで移動できるよ。
多品種小ロット充填にフィットしているし、タンクの下なら配管が短く
済むので清掃も容易。また、コンベヤより下にはドレンパンしかない
ので、万一液がこぼれても平気なんだ。」
「液体充填機としての基本性能は、
充填能力:120缶/h、充填制度:JIS B 7604 0.1級
(いずれもクボタ試験条件による)
コンパクトで作業効率のよい、多品種小ロットにも適したTQR-20S。
充填作業者にも優しい液体充填機です。ご興味をお持ちの方は、営業部
までお気軽にお問い合わせくださいね。」