重量式フィーダには、ロスインウェイト式とベルト式の2通りがあります。
まず始めに、ロスインウェイト式フィーダの原理を紹介します。
計量方式は、排出重量の積分値によって瞬間の供給量をコントロールする減量重量連続制御方式です。(減量重量=ロスインウェイト、というわけです)。
制御の原理(動作フロー)は次の通りです。
(1)上部の計量ホッパに、供給したい材料を補給しておきます。
(自動弁による補給装置を設ける場合もあります)。
(2)コントローラ(制御盤に組み込まれたもの)で流量値の設定をします。
流量設定値=Fr
また、単位時間当たりの下流設備への供給量を決めます。
(3)フィーダ下部の計量部に組み込まれたロードセルが排出される重量を検出します。
排出重量=Wd
(4)装置を起動し、運転開始されると、排出重量が排出基準重量に等しくなるよう
切り出し用スクリュー駆動モータの回転数を調節します。
(駆動モータの回転数が、スクリューによる材料の切り出し量を制御します)。
排出基準重量=Wr(流量設定値Fr×起動からの時間t)
(5)排出積算誤差がゼロになるようにコントローラが制御します。
排出積算誤差δ=Wd-Wr ・・・・・これをゼロにする。
簡単に言えば、ホッパの中身(材料)が基準より早く減れば、ゆっくりスクリューを回し、逆に基準より減り方が遅いと、早くスクリューを回すという理屈です。しかし実際には、粉や粒の性状等さまざまな条件によって高い制御精度を維持することが難しいのです。そこには1983年にカセットウェイングフィーダを開発製造して以来、20年以上、数多くのお客様の材料に対応し培ってきたノウハウが詰まっているのです。ロスインウェイト式フィーダの原理は上記の通りですが、次回からさらに詳しく特徴などをご紹介していきたいと思います。