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研究室

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クボタが取り組む7つの研究室 「クボデジ・オーソリティ」

クリーンエネルギーとしてのLPガスとクボタLPガス充填システム

今年7月に、日本でG8サミット(北海道洞爺湖サミット)
が開かれます。

G8サミットとは主要8ヶ国の首脳及びEUの委員長が
参加して毎年開催される首脳会議です。
サミットでは、経済・社会問題を中心に国際社会が直面
する様々な課題について意見交換が行われます。

今回の北海道洞爺湖サミットにおいては地球環境問題が
主要テーマとして取り上げられる予定です。

近年においては温室効果ガスの排出による気候変動問題
が大きな問題となり、緊急の対応が求められています。
1992年の地球サミットにおいて、大気中の温室効果
ガスの濃度を安定化させることを目的とした気候変動
枠組条約が開放され(わが国は1994年批准)、さらに
1997年の京都会議においては先進国等に温室効果ガス
の法的拘束力のある削減数値目標(2012年まで)を定めた
京都議定書が採択されました(わが国は2002年締結)。

そして、北海道洞爺湖サミットでは2013年以後の「ポスト
京都フレームワーク」ともいうべきわが国の「クールアース
50」提案が後押しされると見られます。「クールアース50」
とはわが国が2007年に発表した提案で、世界全体の温室
効果ガス排出量を現状に比して2050年までに半減すると
の世界共通の長期目標を掲げています。

2050年に自分が生きているかどうか分かりませんが、南極
の氷が解ける映像や、大洋州の島々が沈んでいく画像を目
にするたびに、人類の子孫のために何かしなければ!とい
う気持ちになりますね。

一方、数値目標達成に向けてクリーンな新エネルギーの開
発を産学官の総力を挙げて進めていますが、様々な問題を
クリアして実用化されるにはまだまだ時間がかかるのが実
状です。

そこで従来から利用されているLPガスが「クリーンエネ
ルギー」として注目されています。


ここで、LPガスについて少し説明しましょう。

LPガス(LPG)とは、Liquefied(液化)、Petroleum(石油)、
Gas(ガス)の頭文字をとった液化石油ガスの略称で、プロ
パンとブタンを主成分とする炭素と水素の化合物です。


LPガスは常温常圧では気体ですが、圧力を加えたり冷却
することによって簡単に液体になります。

LPガスは、液体にすると気体の時の体積の約250分の1
になるという特徴がありますので、液体の状態でボンベに
充填して家庭、商店、工場等に運び、現地で気体にして
使用します。

「クリーンエネルギー」としてLPガスの優れている点は以下の通りです。

 1.燃焼による排ガス中のCO2量は、石油や石炭に比べ非常に少ない。

 2.LPガスには硫黄分の含有量がほとんどなく、窒素も含まれていない。

 3.燃焼時にススや灰分を出さない。




「黒煙ゼロ、低CO2のクリーンエネルギー自動車」として
普及が期待されるLPG自動車は、燃料価格がガソリン
や軽油より安価であることもあり、LPガススタンド等の
インフラが整備されるにしたがって益々身近なものに
なっていくでしょう。


さて、クボタでは20年以上前から充填業務の効率化と
省人化を実現するためのLPガス充填システムを自社で
開発、設計、製造し、全国で500ヶ所以上の充填所様
へ納入させていただいています。

充填されたLPガスボンベは、ご家庭や事業所に届けられ、
エネルギー源として活躍します。LPガスは、持ち運びが
できるエネルギーとして重要なライフラインのひとつです。

クボタではLPガス充填システムをエネルギーの安定供給
を司るライフラインと位置づけ、品質管理・信頼性確保は
もとより、全国19ヶ所のサービス拠点を基点に迅速な
アフターサービスを提供しています。

クボタのLPガス充填システムにおいては、充填所様の
規模、地域特性、運転体制等にキメ細かく対応できる
よう幅広い製品タイプを取り揃え、充填所様へのソリュ
ーションを提案して参ります。以下に製品のタイプを紹介
します。




クボタでは、LPガス充填システムの販売・サービスを
通して、環境負荷の低いLPガスが益々普及していく
ことを願っています。