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研究室

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クボタが取り組む7つの研究室 「クボデジ・オーソリティ」

舞洲スラッジセンターで活躍するはかり

舞洲スラッジセンターは、大阪市の臨海部8箇所の
下水処理場で発生する汚泥(スラッジ)を集中処理
する施設です。

送られてくる汚泥を、
濃縮⇒消化⇒脱水⇒乾燥⇒溶融⇒固化させ、最終的
には「溶融スラグ」と呼ばれる無機化合物に変化させ
ます。
日量約2,500㎥の汚泥は、約25tの溶融スラグ
に減量され、その減量率は重量比で1/100にもな
ります。





環境との調和を志向している舞洲スラッジセンターでは、
上記の汚泥処理において次の2点の先進的なプロセスを
採用しています。


①下水処理場からの汚泥の輸送を、従来のトラック輸送
 からパイプラインによる圧送方式に切り替え。これによ
 り、汚泥が発する臭気とトラックの排気ガスが減少し、
 周辺環境への負荷が軽減しました。

②従来の焼却処理(800~900℃)では焼却灰が発生し、
 これを管理型の施設に埋立て処分する必要がありました。
 舞洲スラッジセンターでは、より高い1300~1500℃
 で溶融させる方式を採用することにより、灰を発生させ
 ずに溶融スラグを得ることが可能になりました。

 焼却灰の埋立て処分が不要になるばかりでなく、溶融スラ
 グは建設資材等に再利用されるため二重に環境にやさしい
 施設です。

 


さて、溶融スラグの有効活用については、これが化学的に
安定した天然の岩石とほとんど同じ物質であることから、
コンクリート用骨材・路盤材・埋戻し材などの建設資材に
再利用されます。そして、その溶融スラグの出荷計量に使
用されているのがクボタのトラックスケールです。

■フンデルトヴァッサー氏のデザインに違和感なく溶け込むはかり


■運転手さんが計量操作中のカードリーダ


写真のように10トンダンプが1日に約4回、溶融スラグ
を積み込んで計量します。

計量はパンチカードを使用した自動計量で、運転手さんが
操作されます。計量の目的は溶融スラグの出荷量管理と
トラックの過積載防止です。

このように皆さんの家庭から排出される下水処理の最終工程
で、クボタのはかり技術は今日も活躍しています。

さて、溶融スラグを積載したダンプは某建設会社へ向けて
出発していきました。皆さんが歩く道路にも、ここ舞洲ス
ラッジセンターから出荷された溶融スラグが使われている
かもしれませんね。


舞洲スラッジセンターのURL↓↓↓↓
 http://www.city.osaka.jp/toshikankyo/contents/07_osaka/maishima/index.htm