粉体プライベートショーで注目の新製品、
ウェービングフィーダCE-Mシリーズについてご紹介します。
①CE-Mシリーズの概要
CE-Mはブリッジ防止機構に従来型のアジテータではなく、
供給ホッパを外側から揉み動かすローラユニットを採用した
定量供給フィーダです。
CE-Mの機種名の由来は「あんま」を意味する英単語
“massage(マッサージ)”よりネーミングしました。
柔軟性のある樹脂ホッパを外から揉み押す動作を表現しています。
<従来製品のブリッジ防止機構:下図 右>
■アジテータ
ホッパ内で回転し、直接原料を攪拌する。
<新製品のブリッジ防止機構:下図 左>
■ローラユニット
樹脂ホッパを外部から揉み押す。
原料とは直接接触しない。
②ブリッジとは?
流動性の悪い原料や付着性のある原料は、ホッパからの排出時
に下図のようなブリッジを発生し、閉塞しやすくなります。
ブリッジが発生すると、スクリュ部にうまく原料が落下しない
ため、定量供給ができなくなります。
③ローラユニットによる摺動方式の特長
CE-Mでは、柔らかいポリウレタン製のホッパを、外側から
4本のローラ(下図①②③④)が左右交互に揉み動かすことに
よりブリッジを防止します。
ホッパ内部で回転するアジテータによる原料の「圧密」や「剪断」
がありませんので、押し固まりやすい材料や壊れやすい材料など、
幅広い原料に対応可能です。
また、アジテータがないシンプルな構造ですので、残量が少なく
分解清掃が簡単にできるという特長があります。
(主要部品は工具なしで分解可能、90秒以内に樹脂ホッパ交換まで可能です。)
なお、樹脂ホッパと擦れる部分が回転するローラですので、ホッパ
自体の磨耗が少なく耐久性が向上しました。(特許出願中)
④CE-Mシリーズの適応例
定量供給フィーダの主要な用途に、顔料を使用した着色コンパ
ウンド(混合)があります。
白を着色する酸化チタンや、黒を着色するカーボンブラックは代
表的な顔料です。
しかしながら顔料は、一般的にブリッジ性が強く、また色混ざりを
避けるためにホッパに付着した原料を清掃するのに時間を要するな
ど扱いにくい原料です。
CE-Mは上記のようにブリッジを防止するとともに、原料の残量
が少なく、ホッパごと容易に交換できるというメリットがあり、着
色コンパウンドメーカーの需要が見込まれる製品です。
着色コンパウンド以外にも、ブリッジ性の強い原料や壊れやすい原
料など幅広い原料に活躍のフィールドが広がる製品です。
■CE-Mシリーズの製品情報やカタログはこちら
http://www.keisoku.kubota.ne.jp/products/flame04.html