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研究室

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クボタが取り組む7つの研究室 「クボデジ・オーソリティ」

RoHS指令に取り組むはかり

クボタでは、計量器部門に限らず、全ての製品群で環境
保全に貢献する企業活動を目指し、『新環境推進計画』
を標榜して取り組んでおりますことは、先月号でご紹介
いたしました。

 クボタの『新環境推進計画』についてはこちら↓
  http://www.kubota.co.jp/kubota-ep/index.html


私ども計量器部門でも、これに準拠する形で、RoHS
対応に取り組んでいます。
ケイちゃんの説明の通り、計量器においては、プリント
基板や配線に使用されているハンダに鉛が含有して
います。また、黄銅には、不純物レベルでCd(カドミ
ウム)が含有しているものがあります。
一般的なブラケットや、ビス、ナット類のメッキに六価
クロムが含まれているものがあります。

つまり、はかりを構成するいろいろな部材・部品の一つ
一つについて、RoHS指令に定めるものを協力会社か
ら調達するような、開発設計段階からの作業が必要に
なってきます。
まだまだRoHS指令そのものを知らない企業も多い中、
協力会社の皆さんに対しては、運用基準を明示し、指導
させて頂くという準備から入ります。

有害物質の排除活動の初めに、まず、有害物質の含有量
調査が必要になるのですが、

調査すべき内容は何か?
なぜ調査しなければならないのか?
調査した結果によるメリットは何か?

など、取引先の協力会社によって、意識もバラバラで、
いっぺんに全ての取引先に理解してもらうことは、とて
も難しいことです。

そこで、何度も講習会や勉強会を開催したり、品質保証
に関わる契約など様々な書類を作成し、取り交わしたり
など、かなり大変な作業となりました。

また、当たり前のことですが、取引先だけでなく、社内
の啓蒙も必要です。開発部門と資材部門だけの問題
ではなく、関連部門の全てが、よく趣旨を理解して、
製造、販売、サービスに至るまで、様々な過程でRoHS
を意識した仕事の取り組みが円滑な運用のためのポイン
トになります。

RoHS対応とは、計量器をご使用されることにおいて、
お客様側の直接的な付加価値(=メリット)と直結しに
くい面があります。
逆に、供給者側からは、確実に手間が増えるという活動
になってしまいます。
しかし、クボタが末永く、世の中に認められる企業として
活動を続けていく中で、地球環境保全はとても重要な
課題だと認識しています。その中の一つであるRoHS
対応は、避けて通れない使命といえます。