多くの機器メーカーがRoHSに取り組む流れに沿って、部品
メーカーや材料メーカーなどエレクトロニクス業界を中心に、
大きな影響を及ぼしています。
EU(欧州連合)が施行した有害物質規制でありますが、本年
から「中国版RoHS」が施行されることと、環境問題そのもの
への関心の高さから、EU圏内への輸出有無にかかわらず、
RoHS対応に取り組むメーカーは増えています。
クボタでも「新環境推進中期計画」を標榜し、全ての企業活動に
おいて、地域社会と共生しながら計画的に環境保全に取り組む
ことなどを宣言しています。
この中の1項目として、対象となる有害化学物質全廃機種比率
を2008年度中に50%とする予定があり、はかり部門に限らず、
全ての製品群でこれに取り組んでおります。
※詳しくは下記のURLをご参照ください
http://www.kubota.co.jp/kubota-ep/index.html
一般的に、機器メーカーがRoHS対応に取り組む中で苦慮す
るのが、「ハンダの鉛フリー化」だと言われています。鉛フリー
のハンダを選定すると、従来のものに比べて溶融温度が高く、
このため、ハンダ付の加熱工程の見直しや補助材料の変更改
良など、技術的に解決しなければならない課題がたくさんある
のです。
世の中の流れとはいえ、実際に取り組みを開始すると、社内外
を問わず、さまざまな問題に直面し、多くの関係者の意識改革
と協力体制が必要になってきます。
次号では、クボタのはかり部門のRoHS対応をご紹介したい
と思います。