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クボタが取り組む7つの研究室 「クボデジ・オーソリティ」

クレーンスケールの業種別導入事例紹介

 先月号でクレーンスケール2機種の新発売を紹介させていただきました。
(ひょう量1.2t、新型無線指示計KS-C8000-HS)

 引き続き今月は、クレーンスケールの業種別・用途別の導入事例について
ご紹介します。クレーンスケールには以下の特長があります。
  ① 台はかりでの計量が難しい長尺物(載台からはみ出す)や異形物
  (載台上で転がるなど安定しない)の計量ができる。
  ② トラックに積み込みながら計量したり、運搬しながら計量したり、
  移動と計量が同時にできるため、作業効率がアップする。


 これらの特長を活かした業種別・用途別の導入事例を以下に列挙していき
ます。画面をスクロールしてご覧ください。

→製造業における製品の出荷計量用。設計重量と実際の重量との比較や
船積み書類の作成に。バランスよく吊ることで重心が偏心していても計量
可能です。直示無線式HS-CD-Wシリーズでは、計量結果をUSBメモリに
記憶させ、PCで加工・編集することもできます。


→台はかりからはみ出す長尺物の計量にも便利です。


→溶融亜鉛メッキやパーカライジングなど、金属の表面処理に。処理槽
に浸漬する前後の重量変化を計測することにより、膜厚を管理できます。
処理槽への出し入れににはクレーンを使用するので吊ってはかるのが
効率的です。HS-CD-Wのカウンティング機能を使えば、ワークの個数
管理もできます。


→鋳造工程でもクレーンスケールが使われます。電気炉から取鍋に移した
溶湯を計量し、鋳込み重量を管理します。溶湯の輻射熱がはかりに悪影響
を与えないよう、オプションの防熱シールド(陣笠)が 採用される場合が
多いです。


→ひょう量10tのタイプでは、防熱シールドの形状も変わります。


→スクラップ業では、リフマグ(磁石)の着磁を入り切りしながら、
回収したスクラップを計量します。HS-CD-Wの演算機能を使って、
ダスト引きや金額計算も可能です。



→養殖業では出荷前に、生け簀からすくい上げた養殖魚をタモ網に
入れて計量します。


→クレーンスケールの短所として、天井クレーンなどの懸垂設備がないと
計量できない点が挙げられます。しかし、フォークリフトに写真のような
アタッチメントを装着することによりフレコン計量などが可です。農村に
おける収穫物の計量に使用されています。


ユニック車に取り付けて建設現場での建築資材や産業廃棄物の計量に
使用されます。


 業界・用途別の代表的な導入例を紹介しました。来月はさらに、法令で
計量義務が課された場合のクレーンスケールの使用例についてご紹介
しますので是非ご覧ください。