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研究室

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クボタが取り組む7つの研究室 「クボデジ・オーソリティ」

『減算式風袋引き装置』の説明 

「減算式風袋引き装置」についてご説明する前に、念のため以下の
計算式について触れておきます。

 総量=風袋量+正味量

 英語での表記も一般的です。Gross value=Tare vlue + Net value

30kg詰めコメの紙袋の例になぞれば、
 コメ袋全体の質量=紙袋自体の質量+コメ(内容物)の質量
となります。

 ひょう量30kgのはかりを使用する場合に、紙袋自体の質量が
100gだったとします。最初にカラの紙袋をはかりに載せて風袋引き
したあと、あとどれだけ計量できるか?が問題です。
ここで風袋引き装置の種類が分かれます。

 減算式風袋引き装置
 風袋量分だけ正味量に対する計量範囲が減少する。

 加算式風袋引き装置
 風袋引きしても正味量に対する計量範囲が変わらない。

クボタは減算式風袋引き装置を採用しています。したがって、
上記設例では、100gの紙袋を風袋引きしたあとは、残り29.99kg
しかおコメを計量できないことになります。これでは、内容量が
不足してしまいます。

さらに、別の袋詰め装置で30kgピッタリ入れたコメ袋があると
します。この場合のコメ袋の重さは30.01kgです。30kgを超える
ため、ひょう量30kgの計量器でははかれません。

そこで、この度ひょう量32kgで使用できる派生機種を採用したのです。